トップページへ
サイエンスクェアQについて
キャンパス探検隊
ぶつリアン
研究発表
アインシュタインの宇宙
お知らせ






トップページへ
〈ぶつりアン〉は各研究室に棲みついています。
研究者は日々〈ぶつりアン〉とあそんだりケンカしたり考えたり笑ったり泣いたりしています。
このページでは、そんな〈ぶつりアン〉が様々な研究を紹介していきます。


ぷりん&ゼリー

 
第二話 不安定カッくんの巻

不安定カッくん、実は、あまり長くは生きられないのです。寿命がほんの一瞬で、1秒よりも短いのです。だから、見かけたり、おはなしするのは、ほとんど無理なのです。

でも、九州大学物理学教室の原子核理論研究室には、何年も長生きしている不安定カッくんがいます。彼が特別に長生きできるのは、ノートや黒板に書いた方程式の陰に、隠れているからです。どうやら、方程式が不安定カッくんを守っているようです。

不安定カッくんは、いつも、さびしそうにしています。なまえのとおり、不安そうにしています。なぜなんでしょうね? そのこたえは、不安定カッくんの生い立ちにあります。今回は、不安定カッくんの生い立ちについて、お話ししましょう。


大昔に起こった、超新星爆発(ちょうしんせい ばくはつ)

地球に生物が登場するよりもずっと昔に、超新星爆発というのが起こったのです。
それはそれは、すごく大きな爆発で、星の内部で生成されていた原子核( 物質は原子から、原子は原子核と電子からできています。)が吹き飛ばされ、たくさんの不安定カッくんの仲間が誕生したのです。
不安定カッくんが生まれるには、とてつもなく大きなエネルギーがいったのだよ。

たくさんの仲間がいたのに、あっという間に、ほとんどが消えてしまったのです。寿命がとても短いからです。たくさんいた仲間は、どこにいってしまったのでしょうか?
じつは、不安定カッくんの仲間たちは、金、銀、銅などの金属に変身したと考えられています。



緒方先生、つづきをきかせてください。

地球や銀河系にはおよそ110種類の元素が見つかっているそうです。元素のもととなる原子核は、星の内部で、陽子と中性子がくっつき合って出来るらしいのです。
しかし、原子核が星の内部だけでつくられるとしたら、 地球や銀河系で見つかっている元素の量はとても説明できないそうです。 鉄よりも大きな元素については、見つかっている量のほうがとても多いのです。

だから、物理学者はつぎのように考えているんだ。

金や銀などの大きな金属の原子核は、大昔におこった超新星爆発で生まれた、不安定カッくんの生まれかわりなんだとね。。。


まわりの金属って、不安定カッくんだったの?

みなさんのまわりをみてみようよ。いろいろなものに、金属がいっぱい使われています。その一部は、むかし、不安定カッくんの仲間だったのでしょう。たくさんいた仲間だよ。

ひとりぼっちになってしまったのが不安定カッくんです。いつ、自分が金属にかわってしまうのかがこわくて、不安そうにしています。ずーっと、方程式のうしろに、かくれてしまっているのです。
金や銀など、美しい金属になれるのにね。




どうして、物理学者は不安定カッくんを研究しているのかな?

地球や銀河系に、どんな元素がどれくらいあるのかは、調べられているんだ。でも、なぜそうなったかは、まだわかっていないらしい。

もしも、物理学者の考えるシナリオが正しいのなら、元素の量も説明できなければならないんだ。

わたしたちがすんでいる地球、そして、空にみえるたくさんの星が、どのようにして できたのでしょう? それを解明するには、不安定カッくんのことを、もっとよく知らないといけないんだって。

(おわり)

第三話は、「冥王星が惑星でなくなった日」の巻です。おたのしみに ....

         [第一話に戻る]   [第三話を読む]  


共焦点レーザー顕微鏡
研究ノートにかくれてた
○原子核の世界をのぞいてみよう。
原子核理論グループのホームページ


ぶつリアン、集合